当社顧客の中小製造業の業務課題に対し、radzenを用いたシステムを企画・開発・導入しました。
当社はこの度、顧客の機械器具製造業(東京都墨田区,従業員15名程度)に対し、 Webアプリケーション開発における最新のフレームワークのひとつである Blazor と その UIコンポーネント*群 の radzen (radzen Blazor Components) を使用して開発した "修理受付システム"を納品し、稼働開始に至りました。
"修理受付システム"は、属人的に管理されていた自社製品の修理業務に関するデータを一元把握するという業務課題を解決し、 さらに修理進捗のリアルタイムでの可視化によりワークフローの自動化を支援するものとして、企画~開発~導入まで一貫して当社が支援を実施しました。
当システム導入以前は、修理に関する情報は Excelシート等の様々な電子ファイルとして関係者間で個別に管理・共有されていました。 そのため、重複する内容のファイルを各人で作成していたり、シートの様式やバージョンの管理が属人化しがちで、 月間数十件発生する修理案件のリアルタイムの全容把握は容易ではありませんでした。 また、Excelシートに記入する製品・部品等のデータは、社内の弥生販売システムのデータ(構成部品表)と整合を取る必要があり、 随時変更される弥生販売のデータをExcelシートに反映するために、多くの手作業による転記が発生していました。
当システムは、これらの課題を解決するためカスタムメイドで開発したWebアプリケーションです。
当社では、この事例と並行して中堅機械メンテナンス業のBlazorとradzenによる業務システム内製化についての技術指導を開始するなど、 今後はBlazorにフォーカスしてWeb開発の知見を深めていく方針です。
また、当社は本事例の他にも、自社特有の業務プロセスの存在により既存のソリューションの適用が難しい中小企業に対し、 カスタムメイドによるシステムの企画~開発~導入を行った実績を複数有しています。 今後もBlazorやradzenのような優れたフレームワークやクラウドを活用することで、 中小企業の 現行業務の尊重 と 業務改善の促進 という相反する要素をバランスさせたシステム構築を 低コストかつ迅速* に支援したいと考えています。